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新教養主義宣言 (河出文庫)新教養主義宣言 (河出文庫)
(2007/04)
山形 浩生

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要するに (河出文庫)要するに (河出文庫)
(2008/02/04)
山形 浩生

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 これらの本は、雑誌のコラムを継ぎはぎした雑文集で、特定の知識をえようとして読む本じゃない。そもそも、著者は執筆活動が旺盛だけれども、何かの専門家ってわけじゃなくて、シンクタンクの実務屋であって、研究員ではない。でも、ここにはスペシャルな価値じゃなくて、もっとゼネラルな価値があって、それはぼくが欲しかったものだ(そして、もっている人はすごく少ない)。
 ぼくは、山形ヒロオがもっている、好奇心だとか、楽観性だとか、知識なんかは、これっぽちももってやしない。そして、少なくともぼくのまわりには、そんな高尚なものをもっている人はなかなかいやしない。経済ざっしのエコノミストだって、ゼミの教授だって、定型句をはいて満足顔している。彼らの話のだいたいは、社会がまわるように正しくできていて、そのために嘘をついているし、ぼくもそれに知らず知らずのうちに加担していた。
 この本は円滑な議論やコンセンサスなんかを犠牲にしてでも、正しいことを言っている、少なくとも正しいことを言おうとしている。例えば、
 「オウムやサカキバラ事件にも、すごいおもしろさがあるはずだ。ぼくには分からないけれど、いずれ、その楽しさを語ってほしい。」
ってなことを言っている。こんなセリフはなかなかでてくるもんじゃない。誰もが心の底では思っていても口にしないこと(言っちゃたらダメでしょっ)、でも誰かが言うべきことがここにはある。
 すごく自由で、楽しいものが広がっている。雑文だから、ネットと政治と財政とセックスが並列しているけれど、読み終わると、それらを階層化したり、区切ったり、繋げたりして理解したくなる。他の知識が欲しくなるようにフックがついている。知識そのものなじゃくて、知性への信頼感を取り戻してくれる本だ。





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